HIROFUMI MISAWA

 被造物の賛歌について
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 被造物の賛歌(太陽の賛歌)  Cantico delle Creature
  
三澤洋史  
 来年(2025年)は、アッシジでは聖フランシスコが作ったこの稀有なる詩を記念する年となります。神が創造された全ての被造物の素晴らしさをひとつひとつ讃える内容で、「兄弟なる太陽よ」と始まるので「太陽の賛歌」とも呼ばれます。
 死に関する記述は本人が死期を悟った時期と一致していると言われていますが、どんな時にもポジティブな聖フランシスコの生き方を反映しています。
 この曲は、この演奏旅行のために書き下ろしました。詩の素晴らしさに触発され、次々と楽想が湧いてきて、あっという間に出来ました。神に感謝!
(アッシジ祝祭合唱団国内演奏会当日のプログラムより抜粋~2024年6月8日カトリック田園調布教会大聖堂)


現代イタリア語による歌詞(※)

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    創作当時の歌詞(※)

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Source: https://ofm.org/uploads/Cantico_IT.pdf (現代イタリア語 ※)
Source: https://ofm.org/uploads/Cantico_Originale.pdf (創作時 ※)
(※)掲載サイトへのリンク(翻訳、原文)
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「被造物の賛歌800周年記念」(Celebrare il Cantico delle Creature 1225-2025
 2025年は、被造物の賛歌作曲800周年を記念する年です。様々な事業が企画・実行され、アッシジの聖フランチェスコをイメージしたこのロゴが使われています。正式なロゴは上記のサイトからダウンロードすることができます。  

【概要】深い精神的意義を持つサン・ダミアーノ聖域では、「被造物の賛歌」の作曲にまつわる物語が語られています。
語り手は、アッシジのフランチェスコがこの地で十字架の眼差しに出会ったこと、そして聖クララが40年近く祈りを捧げた様子を語ります。 1225年、病に倒れたフランチェスコはクララと修道女たちの助けを借りて、安らぎを求めてこの地に戻りました。 そして、「被造物の賛歌」を作曲し、太陽、月、星、風、水、火、そして大地といったすべての被造物に対して主を賛美しました。

聖なる修道院の図書館には、フランシスコ会史において最も重要な文書の一つである写本338が収蔵されています。1260年から1290年の間に書かれたこの写本には、聖フランチェスコの著作集が収められており、「被造物の賛歌」の重要な写本も含まれています。 この写本で特に興味深いのは、音楽のために残されたスペースであり、この賛歌が音楽的な性質を持つことを裏付けています。レオ修道士に帰せられる赤い音符は、フランチェスコが病と盲目の中でこの賛歌を作曲したことを明らかにしています。もはや創造の美を見ることができなくなっていたにもかかわらず、いかにして歌い、創造を喜びとしていたかを物語っています。
 
《関連リンク》
 被造物の賛歌800周年記念の開幕
 
 
 
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