

「被造物を大切にする世界祈願日」
今日の9月7日日曜日(*1)は、世界中のカトリック教会で「被造物を大切にする世界祈願日」となっている。まさに、その日にこの「被造物の賛歌」を演奏出来るなんて、なんて自分は恵まれているのだろうと、すでに感動を胸に抱きながら、心を込めてこの曲のタクトを降ろした。
勿論自分の曲なので、ある意味ではもの凄く冷静で、
「今、このバランスでは金管楽器は少し大きいかな」
とか、
「弦楽器もう少し出そうか」
とか拍単位でいろいろなことを考え、それをタクトや左手で表現しているのだが、同時に、全体を体から離れて俯瞰している、もうひとりの自分がいる。
合唱団は、言葉も明瞭で、サウンドも良く、オーケストラもゲネプロよりもうひとつ響きに透明感と輝かしさが加わった。
聖フランシスコが、太陽や月や星から始まって、全能の神が創りたもうた、ひとつひとつの創造物を丁寧に讃え、その後半では、病や、そして死までも讃え、初めて「禍いなるかな」という言葉を出して、「死に値する罪を負いながら」の死を慎むように諭し、その反対に創造主の想いにリスペクトしながらの死を讃えるという、壮大な詩!
最後にフォルティッシモで合唱団が声を伸ばし、それを僕の腕が切った瞬間。僕の心の中には、
「生きてて、この曲を演奏出来て、良かった!」
という想いのみが支配していた。 CafeMDR「今日この頃」(2025.9.8) より抜粋
演奏会当日のプログラムから曲目解説と対訳 ![]()
対訳拡大表示
(*1)「被造物を大切にする世界祈願日」が9月の第一主日である理由
2025年9月1日「被造物を大切にする世界祈願日」メッセージから
今年の被造物を大切にする世界祈願日のテーマは、わたしたちの愛する教皇フランシスコが選んだもので、「平和と希望の種」です。回勅『ラウダート・シ』(*2)の公布時期に重なる、この祈願日制定の十周年に、わたしたちは「希望の巡礼者」として、現在の聖年を祝っています。ですから今年のテーマは、まさに時宜を得たものです。(教皇レオ十四世)
(*2) 2015年、教皇フランシスコが発表した回勅 『ラウダート・シ』